みなさんこんにちは!

今日ご紹介するのは飯能生まれ飯能育ち、幼い頃より音楽に親しみ、国立音楽大学を卒業後から、ずーっと音楽をお仕事にしている浅見佳奈子さんです!

浅見さんのご専門は声楽。ソロよりも合唱。国内外で数々のコンクールに参加し、グランプリを獲得された実積もおありです。そして歌姫にとどまらず、と言うか、むしろこっち。一切音を出さない音楽家、合唱団の指揮者として多くの活動をされています。新型コロナウイルスの影響を受けてはいますが、それでも現在4つの合唱団を継続されておられます。さらに、これから新たに始まる合唱団も複数あると言うではないですか!どうやら人気者のご様子。お話を伺っていきたいと思います。

(※現在、3団体の常任指揮 、室内合唱団VOX GAUDIOSAメンバー、日本合唱指揮者協会理事、をなさってます。守備範囲が広い!)

母の思惑

浅見さんの経歴は、まず4歳の時にピアノを始め、10才の時に初めて合唱団に入り、どっぷりと音楽の魅力に取りつかれてしまいました。小学校での成績も優秀で、いわゆる優等生。しかしながら浅見さんの育った地域は、中学卒業まで同じ顔ぶれの生徒しかいない、地方の小さなコミュニティです。

「母は私が、このままでは天狗になると思い、それはいかがなものか、と思ったようです。」

昔を振り返る浅見さん、ご本人自身も学校になじみ切れていない思いがあったそう。普通よりちょっと早く、中学校から地元の外へ飛び出す決意を固めました。そして通い始めたのが、中高一貫のカトリック系女子校。

「その学校は芸術の授業が週に7,8時間もあったんです。今思うと、母は、私が音大に行く可能性も視野に入れて、その学校に行かせたみたいなんです。音楽の教室代が浮きますから。」

お母さま、先見の明!きっと浅見さんの事を深くご理解されてていたのでしょう。お母上はそれ以外にも、宗教系の学校特有の考え方に触れることや、女子校ならではの男子に頼らず、気兼ねなく、と言う経験も人生の糧となるとお考えだったそうな。

「実際、神に仕えて生きる人の近くで過ごした時間は、信仰とは何か、誰かのために生きるってどういう事だろう、と考える機会をもらいました。」

近くにいる生徒に注意することなく、落ちているゴミを拾い上げ歩くシスターの後ろ姿を見ながら、多感な時期を過ごされた6年間。信仰心の有無に関わらず、宗教観への影響は大きかったようです。そして、キリスト教と合唱とは密接な繋がりがあり、のちの浅見さんの活動の糧となったことは言うまでもありません。

…それで、その学校は、合唱が強いとか、音楽も理由のひとつなんですか?

「それがぜんぜん。ショボかったです。」

入学当初は吹奏楽部に入部したものの、管楽器特有の楽譜の読み方に躓き、先輩後輩の関係も面倒だったのであっさりと退部。合唱部へと鞍替えするも、そこもあまりぱっとしなかったのだそう。ただ一つ収穫があって、中学入学後、それまで地元で一番だったピアノが、外に踏み出した途端一番じゃないと分かり、開放感があったとか。

???それって普通なら落ち込むところだと思うのですが…。

浅見さんは心置きなく若輩合唱部に専念していくことに。なんで?

とにかく歌っていたかった!

師匠との出会い

そんなこんなでお母様の予想通り、国立音楽大学へと進むわけですが、最初の一年はつまらなさ過ぎて、グレていたそう。

「あのままだったら、大学辞めてたかもしれない」

と言うのも、音大の学生の多くは、広く深~い音楽畑のどれか一つに集中してきた方々の集まり。同じ志を持った学友には、なかなか出会えなかったのだとか。しかも、やりたかった合唱指揮にも近づけず(日本には合唱指揮科がないそうです)期待を大きく裏切られました。

しかしながら浅見さんは見捨てられていなかった!同時期、同大学に現れたのが、知る人ぞ知る松下耕先生。
日本の合唱界では有名な作曲であり、合唱指揮者で、世界という舞台で活動されておられます。そんな素晴らしい方が、音大で音楽教育学科を担当することになったのです。

「師匠との出会いで開眼しました。」

天が仕組んだ巡り合わせと言うか、この出会いを機に、浅見さんは指揮者として開花していきます。師匠の授業にもぐりこみ、堂々、前列のど真ん中で聴講するほどのハマりよう。ゼミにも参加するようになり、やがては師匠の受け持つ合唱団の副指揮者を任されるようにもなり、少しずつプロとしての道を歩み始めます。

一時は退学まで考えた大学も無事卒業し、教員免許も取得し、様々な合唱団と巡り合い、結婚、出産、子育て、等々ライフステージの変化もなんのその、ある時は先生、ある時は歌い手、ある時はピアノ講師、またある時はボイストレーナー、そして基本的には合唱指揮者として活動を続け、今に至っています。

「今までの活動の中で、皆さんにお伝え出来る事は、いつも全てお伝えしています。」

指揮者と言うアーティスト

まったく迷いがないですよね。全身全霊。本当に一途です。ここで筆者、ごく一般的な質問をしたいと思います。そもそもアートで食べていくって難しいと言われてますが、その辺は何も言われたりしなかったんですか?

「大学の時、教員免許だけは取っておけ、と言われました。」

合唱以外の道は考えられなかったという浅見さん。教員免許はどちらかと言うとセイフティーネット的な存在だったよう。そして一度は教員として勤めたものの、学校教育の中での音楽には限界を感じたようです。合唱団を立ち上げたい、という方々からのご指名も数々あり、(出産前は7つも掛け持ちなさってたそうです!)現在のフリーランス的な形に落ち着いたとか。やっぱり合唱が大好きなのですね。

「ハーモニーが綺麗にはまった瞬間は言葉で表現できません。麻薬ですよ。やみつきになります。」

筆者も音楽を通じてゾクゾクするような高揚感を味わったことありますし、音楽で感動するとドーパミンが分泌されると言う研究結果もありますから、おっしゃることはなんとなく分かります。

「そして指揮者が音楽を決めるんです」

皆さん、これは曲を選ぶという意味じゃないですよ…。その曲をどう演じるかを決めるっていう意味です。ソロと言うのは個人の采配で演じることが可能ですが、団体となると個性も才能もそれぞれ。指揮者は楽団員全員の最高の音色を探し、引き出し、指示を出すことでひとつのハーモニーをデザインしているのです。浅見さん曰く、歌は楽譜を読み込むだけでなく、詩の意味も探り、その二つを融合させるという難しさがあるそう。ありきたりのコメントで申し訳ないですが、音楽って奥が深い!

「深くないものはつまらないです!」(キッパリ!)

そーですよねー。( ̄∇ ̄;)。。。でも筆者にはその真摯さも忍耐力も欠けています。トホホ。

アートの世界は本当に広く、とてつもなく深く、筆者のような素人が語れることは限られています。でも、今、何か好きなものに打ち込んでいらっしゃる皆さんには、気の済むまで追い求め欲しいなぁと思います。それが出来るってすごい才能なんです!そして、そんな方には、素敵な出会いが訪れた時、見逃さない直観力も育っていくようにも思えます。そして働き方も。自分のこだわりに忠実でいると、おのずと自分に合った道が見えてくるのかも知れないですね。Beleaf+一同、応援します!

余談ですが、これだけは付け足したい。筆者は見たのです。浅見さんが指揮をなさっている姿は、それ自体がとても美しいアートのようです。いでたち、ふるまい、表情、全身で情緒豊かに指揮をなされます。まるでパフォーマンスアートを見ているような…。見惚れてしまいます。指揮者と言うアーティスト、観客席からはその後ろ姿しか見えないのですが、演者側に回るとその素晴らしさを垣間見ることが出来ます。皆さんも、ほんの少しでも興味がおありでしたら、是非、何かの楽団に入ってみてはいかがでしょうか?ちなみに埼玉ハンノウ大学&Beleaf+では、浅見さんに何らかのお教室をやって頂けないか、現在模索中です。

それではまた次回!

 

浅見さんが指揮している合唱団:

クールマリエール(飯能市で活動中の女声合唱団) https://chomari.exblog.jp
混声合唱団「結」(飯能市で活動中の混声合唱団 ) https://twitter.com/choir_yui
アンサンブル瑞樹(東京を中心に活動している女声合唱団) http://fcmizki.web.fc2.com
アンサンブルMOE (入間市周辺で5/13より活動開始の女声合唱団) ensemblemoe@gmail.com
Hummingbirdキッズコーラス(入間市周辺で6/3より活動開始の子供合唱団) hummingbirdkidschorus@gmail.com

浅見さんが歌っている合唱団:

室内合唱団VOX GAUDIOSA https://www.vox-gaudiosa.tokyo

歌いたい方に朗報。いずれも団員募集中です!もちろん見学もアリ!ぜひお問い合わせください

 

※この記事は2021年4月27日に最終更新されたものです。